情報生命体研究所の日常

⚠警告⚠
この作品は未完結です。気が向いたときに作者が続きを書くかもしれません。
以下本編です。

―1―

 ここは大阪某所にある国家機関、情報生命体研究所の日常を描いた物語である。なぜ国家機関が関西の大阪に存在しているのかはここでは割愛しよう。名前の通り、情報生命体を研究している機関である。それ以外にも人工知能、いわゆるAIと呼ばれるものの開発や最先端技術の研究も行っている。
 今日も研究員ならびに、パートナーたちは精力的に働いている。ここでいう研究員は情報分野のエキスパートでかなりの成績を残している方たちであり、語り手こと、宮野雅紀もその一人である。登場人物については実際の会話で紹介しようと思う。

「おはようございます」
「先輩、おはようございます!」
 彼女は佐々木葵。僕の後輩であり、研究のパートナーでもある。血液型はO型。好きなモノはかわいいもの全般。もちろん犬猫大好きである。
「今日はいつもよりちょっと遅めですね。寄り道ですか?」
「新作の紅茶葉が出ていたから、ちょっとコンビニで買ってたんだ。今から入れるんだけど葵も飲む?」
「いいんですか? ありがとうございます!」
 うん、いつ見ても笑顔が可愛いな…。こっちも何故か笑顔になるくらい元気な女の子である。
 マイティーポットを用意し、お湯を沸騰させる。おいしい紅茶を入れるにはティーポットも暖める必要があるので、なるべくお湯は多い方がいいのだ。
「やっぱり、冬には温かい飲み物がいいですよね。コーンポタージュとか毎日朝ごはんで飲んでますよ」
「コーンポタージュ毎日って飽きない? 種類を豊富に揃えて違う味なら毎日でも問題無いと思うけど」
「確かに毎日、同じ味だと飽きてくるんですよねー。でもいろんな種類を買うのって意外に大変なので、ちょっとコーンポタージュを作る時に工夫をするんです」
「へぇー、工夫か。どういう工夫をするの?」
「例えばですね、コーンポタージュのコーンってトウモロコシじゃないですか。市販のコーンを買ってきてコーンポタージュに投入したり、牛乳を少し入れたり、マヨ…じゃなくて卵の黄身を入れたりと、相性が良さそうなモノを選んで入れている感じですね」
 マヨ……? マヨネーズのことか。それは聞かなかったことにしよう……。
「へぇー、けっこうチャレンジャーだね…」
 …ピィーー。あ、お湯沸けた。
「いま、お湯沸いたので、ちょっと紅茶待っててね」
「はい、ありがとうございます!」
 まずはティーポットにお湯を半分ほどいれ、ティーポット自体を温める。この時間は1分ほどでよい。十分ティーポットは温まってくれるのだ。その間にティーカップを自分の分と合わせて二つ用意し、ティーカップにもお湯を注いで温める。そろそろティーポットのほうが温まっているので、お湯を一度リサイクル用のタンクに入れ、ティーポットに茶葉を投入し、お湯を注ぐ。そして2分待つのだ。
 というか、なぜこんなに詳しく語っているのだろうか。まるで紅茶ヲタクみたいになってるぞ、おい。
「けっこう、紅茶って奥が深いんですね。美味しく飲みためにいろんなことしてますよね」
「紅茶にハマって調べていくうちに、美味しい飲み方をけっこう研究したからね。おかげでこれらの作業は慣れたもんさ」
「さすがです!」
 そして、ティーカップに注いだお湯をリサイクル用のタンクに入れ、できたてホヤホヤの紅茶を注いで完成!
「紅茶できたよ」
「香りがいいですね! いただきます!」
 と、その時。
「おはよーさん。・・・なんかいい香りがするけど何飲んでんだ?」
 彼は加藤智彦。僕と葵の先輩であると同時に所長のお孫さんでもある。血液型はA型。てかこの情報いるのかな?
「あ、加藤さんおはようございます。宮野さんから頂いた紅茶を飲んでます」
「紅茶かー、俺はコーヒー派だからあんまり飲まないな。宮野は紅茶派だっけか?」
「おはようございます。そうですね、紅茶好きなので、逆にコーヒーはあんまり飲まなくなりましたね」
 ってナイスタイミング。加藤さんはかなり気まぐれで朝は定時ギリギリに来るのが日常ですが、いい時間に来てくれました。

「加藤さん、ニュース見ました? 海外の研究機関で量子重力理論の実証実験が行われるそうですよ」
「あー、そういえばそんなニュースやってなー。実験方法は最近発見された重力子同士を粒子加速器で加速させて衝突させるとか言っていたっけ。ブラックホールが出来るか出来ないかで研究機関の周りでは実験中止しろというデモもやってんだよね」
「そうなんですよね。最近発見された重力子を使って実験が行われるなんて、ここ最近の技術革新はすごいですよね。日本も負けてられませんね」
 そうここ最近の技術革新は進歩が早い。なぜこんなに早いのか少し語ろうと思う。
 今から5年前に遡る。

―2―

…To be continued?