⚠警告⚠
この作品は未完結です。書いていたデータが消滅してしまったので、設定を最初からやり直すはめになりそうです。以下本編です。
プロローグ
俺たちハルヒを除いた四人は文芸部室にいた。正確に言うと今日は臨時休日であるが、古泉がハルヒを除いた全員に連絡したのだ。
長門はいつもと同じように無言であるが、ある重要な事を話し始めた…。
「涼宮ハルヒを中心に極小規模の情報フレアを観測した。その情報フレアは一部の空間情報を少し改変するだけにとどまった。しかし、そうではなかった。我々情報統合思念体は涼宮ハルヒが改変した情報の解析を試みた。その解析は成功。だが、その情報は“魔術”と呼ばれる一種の情報演術能力であった。涼宮ハルヒが“魔術”を認識することにより、この時空間情報を書き換えられる事が危惧されている。涼宮ハルヒが“魔術”による現象を目撃する事で自身の能力に気付く恐れがある。」
…という説明を聞いた。
古泉が言うには情報フレアが観測された日はハルヒが珍しく図書館に行って、借りた本が原因かもしれないという。『機関』の情報によると、ハルヒが借りた本は“トリックスターズ”という魔術とミステリーの要素を合わせ持つライトノベルだった。
まったく、なんでハルヒはその本に惹かれたんだ?
「それはですね。この本を読めばわかります。」
そう言って古泉はある一冊の本を差し出した。
「これが涼宮さんが借りた本です。最もそれは僕個人が買った物ですが。」
えっとなになに?
《その魔術師は、にぃと笑って言った。ゲームねぇ、なかなか面白そうじゃないか――。ゲームと称する、その予告は大胆にして唐突なものだった。『我は、今この会場内に集まった諸君の中から生贄を選定し、処刑することをここに宣言する』と。不可解な予告がはたして真実になったとき、舞台となる城翠大学は混乱の渦へと落下していく。加速する恐怖、狂乱。だが、美しき女魔術師は、巧妙なる欺計(トリック)を鮮やかにそして皮肉げに解き明かす。そしてゲームは誰もが予期せぬ結末へ。これは推理小説(ミステリ)を模った魔術師の物語――トリックスターズ登場!》
…なるほどねぇ。ハルヒが好みそうな本だな。
「この本によると世界には六人しか魔術師がいないという設定です。
きっと涼宮さんは七番目の魔術師になりたいと思ったのでしょう。」
「…古泉、すまんがこの本借りていいか?」
「はい、いいですよ。」
ここで朝比奈さんが唐突に喋った。
「え、じゃあ涼宮さんには魔術は何の役にも立たないという事を教えればいいという事ですか?」
「そうですよ、朝比奈さん。」
「まずは、実際に魔術を演術できる人を見つけなくてはなりませんね。」
そうして俺たちの魔術師を見つける旅が始まった。
第一章
俺たちはふたてに別れて魔術師を探した。くじ引きできめると俺と長門、古泉と朝比奈さん、に別れた。
俺と長門チームは魔術師を早速見つけた。そいつは俺の友人である国木田であった。
「やぁ、キョン。長門さんと何処いくんだい?デート?」
「いや違う。なんだ国木田か。ところで“魔術”使えるか?」
「えっ、なんで知ってるの?」
「な、なんだって!?それは本当か国木田。“魔術”使えるだと? こんな簡単に一人目が見つかるとは。長門、こいつの専門魔術を調べてくれないか?」
「わかった。」
そう言って長門は彼を見て呪文を唱えた。
「SLECT * FROM KUNIKIDA WHERE …(略)」
「彼の専門魔術は錬金術、つまり、製造術。」
「ありがとう長門。」
俺はそう言って古泉に携帯電話で連絡した。
「古泉、早速一人目見つけた。そっちはどうだ?」
『こっちも見つけました。なんと鶴屋さんです。』
「もしかするとSOS団関係者が魔術師の可能性もあるな。」
『そうかもしれません』
「そうか。また見つかったら連絡する。」
『僕もそうします。では。』
そうして俺は電話を切った。
「国木田、俺たちと一緒に魔術師を探してくれないか?」
「キョンがいうなら、僕は別に構わないよ。」
「そうか、ありがとよ。」
そして、俺たち三人は再び魔術師探索を始めた。
その頃…
第二章
続く?